St Patirck's Day@ゴールウェイ

アイルランドにも春がやってきました。
暖かな日差しに誘われ、つい先日(17日)私はSt Patirck's Dayのお祭りに参加してきました。
自転車でとことこ15分かけて街にたどり着くと、普段は穏やかな駅周辺も大変賑やかです。私は街の中心部まで自転車で行こうと考えましたが、人の多さにそれを断念する程。例えるならば、東西線の平日朝のラッシュ時に近い印象を受けました。
自転車を止めた後、ほどなくしてパレードが始まりました。
私は人ごみをかき分け、パレードに向かいます。
色とりどりの衣装を見にまとった人々が、全長300メートル程のメインストリートを練り歩きます。私の記憶が確かならばSt Patirck's Dayは「緑色」がテーマだったと思うのですが、どうやらそのこだわりは残されていない様です。
特に印象に残ったのは、中国人コミュニティーのパレード。
幻想的な音楽とともに、きらびやかな衣装を見にまとった女性がまったりと踊っていました。そんな光景をぼんやりと眺めていると、すぐ後に海難レスキューのパレードのサイレンで現実に引き戻されました。海難レスキューの方々は、映画ゴーストバスターズの主人公のような出で立ちと、強烈なサイレンで自らの存在をアピールしていました。
そんな光景も、午後1時30分を過ぎたあたりで影を潜めます。
そして後は飲むだけ。笑い声が青空に響き渡ります。
スパニッシュアーチ周辺にある猫の額程の広さのしかない広場には、人々が地面に座り込んで酒を酌み交わしています。まるでお花見のようです。
周囲の警察官(GRADA)も見て見ぬ振り。アイルランドでは野外での飲酒行為は犯罪です。しかし、今日だけは例外のようです。
人種や地域を問わず、お祝い事の根底に流れる「何か」はきっと変わらない。
そんなふうに思えた一日でした。

Patricius