左官工事@7日目

解体した後は補修が待っています。
部屋の壁を叩くと、中身の詰まっている壁とそうでない壁があります。前者は仕切り用の壁、後者は構造もしくはモルタルの壁です。仕切り用の壁を解体で撤去した際、一部モルタル壁との間に隙間ができてしまいました。この隙間を埋めるためにモルタル補修が必要です。粉末状のモルタルに水を注いでこねると、パン生地のような硬さと粘りになります。これをコテで補修箇所にかぶせて段差を整えます。作業は単純ですが、隣り合う面と高さが揃わず難儀です。シンプルな作業ですが、奥が深く、うまくいかないからこそ熱中します。結局、残念な補修跡を見た職人さんが手助けしてくれ、それはもう見事に平坦に揃いました。そこで職人さんにコツを尋ねると「重力に逆らわない」とポツリ。腑に落ちるとはこういうことだと思います。重力だけに。
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