晴れ時々曇り@ゴールウェイ

今日も雨は降りませんでした。
ホストマザーは午前中から、孫のボート競技を見に行くためにお出かけ。
家には僕一人。静かな一日の始まりです。
今日もシコシコと「ホームステイを楽しく過ごす英会話」を読みつつ発声練習をしました。練習したページは病気にかかったときのファミリーへの訴え方を紹介したページでした。
I feel sick.
I feel weak.
I feel nauseous.
I feel dizzy.
I feel better.
一人で黙々と読み上げるネガティブワードの数々。なかなか味のある時間を過ごしました。
そんな事をしているうちに時刻は既に13時を過ぎていました。おなかが減ったなぁと思って部屋を出ても誰もいません。当然昼食は用意されていません。そういえばマザーが出かける前に「午後3時か4時くらいにマルティーナがくるから、一緒にディナーをとってね」と言っていたような気がしました。その時点で「私の分のお昼はどうなるんだろう?」と思っていましたが、英語で質問するだけの瞬発力が足りず、OKの一言で済ませてしまいました。
仕方なく、Eyre Square周辺の中国食料品店で購入した出前一丁を調理しました。日本では見向きもしなかった出前一丁。今日は心なしか出前一丁に描かれたイラストが輝いて見えます。心に染み渡る醤油味も最高でした。日清万歳。
おなかが満たされた頃、キャロラインが家を訪ねてきました。キャロラインはマザーの2番目の娘さん。なんとなく嫌な予感に苛まれつつ、挨拶を済ませて勉強を再開しました。すると予感は現実に姿をあらわしました。ランチの呼び出しです。出前一丁!の勢いで食道から麺が飛び出しそうでしたが、なんとかこらえた私の口からは、
I'm sorry. I'm full.
ではなく。
I'm coming soon. Thank you.
でした。
いつも使っている言葉が出ました。
このとき私は「永遠とか心とか魂とか言うものが何処にあるか、判った気がした」ではなく、フレーズだけ必死に覚えても、いざというときには出てこない事を頭ではなく体で理解しました。
ちなみに、作ってくれたランチはチーズサンドウィッチとクラムチャウダーでした。
大満足の昼食です。
その後、消化活動にエネルギーの大半を奪われていた私の体は、勉強をしていても、たった1分がものすごく長く感じられ、時間ははっきりとした悪意を持って、僕の上をゆっくりと流れていった。僕はきつく歯を食いしばり、ただとにかく眠らないように耐えているしかありませんでした。
おしまい。