研修日誌@番外編 英語キャンプ5日目

目覚ましに起こされた。昨日早めに床に着いたにもかかわらず、なかなか目を覚ます事ができなかったのは疲れの影響だろうか?若干けだるい朝を迎えた。

朝食はコッペパン×2・コーンスープ・簡単なサラダ。

今日のトレーニングメニューは

午前

・英語オリンピック最終日

インビジブルゲーム

紙に簡単な単語を記入し、それぞれ単独で互いに内容が確認できないよう紙を交換し、額に貼付ける。1回目は職業。2回目は動物。であった。動物はRaccoon(たぬき)と書き込んだ者がおり、判別に苦労している者が居た。

モジモジ君(野外)

研修所より車で5分程度の距離にある空き地にて実施。モジモジ君とは、体を使って簡単なワードを作成し、遠方のチームメイトにメッセージを送るゲームである。いち早くワードの解読に成功したチームが勝者となる。ゲームのアイディアはおそらく「とんねるず」から。やってみた感想としては、特にUが非常に困難であった事が印象に残った。

英語オリンピックの勝者は赤チーム。我がブルーチームは2位。商品は会社のロゴが入った香水。中身は某有名ブランドの香水なのだが、何を考えてこんな物を作ったかわからない。誰も幸せになれないプレゼントだった。

リズムトレーニン

今日はあっさり。質問の量が増えてくるも、なんとか対処できるようになる。人間ってすごい。

 一日のプログラムの最後に、あるDVDを見させられた。あるDVDとは、会社の海外留学プログラムに参加した先輩を特集した映像。つい最近編集された物らしく、情報は新しい。一人目はIITで燃料電池の研究をしているYさん。二人目はイギリスの大学でDSPの研究をしているMさん。二人とも高専を卒業後入社。AS(アドベンチャースクール)参加の後、国内の工業大学へ留学。その後、海外の大学へ留学を果たしている。両者ともきわめて優秀な人物である事はもちろんだが、はじめから行き先が用意されていた訳ではなかった。彼らは強い研究意欲を持ち、海外で学びたいという強い意志を持っていた。そして自らの目的を達成する方法として、志望するすべての研究室に自らの思いの丈をまとめてメールを送った。もちろんすべての返事が希望する物ではない、あきらめかけたその時、IIT,MIT,CITの研究室から受け入れの返事を頂いたとの事。彼らは道を切り開いた。その結果、大学とのコネクションが生まれ、新たな挑戦者を求めているとの事だった。

 会社の説明会で留学制度の話は聞いていたが、実際に行った人の話を聞くのは初めてだった。一人目のYさんは、大変な長髪で一見すると変人。本人もその事に自覚的であり、インタビューのなかで「長髪云々で文句を言われるのであれば、会社に居るつもりはない」とはっきり答えていた事が印象に残った。2人目のMさんは、入社時のTOEICスコアが200点台。しかしASに参加した後は500点台にスコアが向上し。留学を終える頃には700点台に達している。TOEICのスコアが話す事に直結するとは全く思えないが、ASおよび留学と経験を積むうちに、話す・書くという別々の能力をバランスよく向上させている様に思えた。

 今まで、自分が入った会社がどんな物かよくわからなかった。しかし、これまでの研修や英語キャンプなどに参加した上で、私は一つの確信を得た。それは「この会社を選択した事は間違いではない」という事だ。もちろん研修中の身でこんな確信を持つ事自体、時期尚早であるとわかっている。程よく洗脳されているとさえ思える。自分でもこの確信に疑念を抱こうとする考えがあるが、現状ではその疑念も含めて、会社を信頼している。会社に対して一番近い感情は「好き」である。こんな感情を抱く事自体、どうかしていると思うのだが、それも会社から自分が大事にされているという実感を持つことができたからである。自分がどれだけ会社に長く勤めるかはわからない。だがしかし、この感情をできるだけ長く維持できるようにがんばりたいと思う。

 その後、このDVDを見て英語で議論する事となった。テーマは特に定められていない。全員が英語で議論するという訳でなく、15名の参加者の中から選ばれた5名が別室で議論を行うという形がとられた。まさかそれに選ばれるとは思わなかったので、正直意外だった。だが英語関連で選抜された事などこの24年間で一度もなかったので、素直にうれしかった。まあ議論自体は全く低調に終わったのだが。。。初体験の英語議論。話している最中で単語が見つからなくなり、周りの人間の助けを借り、息絶え絶えになりながらも意見を英語で話す事ができた。冷や汗の連続ではあるが、なぜか楽しかった事が印象に残っている。

とりあえず5日目は「ちょっとだけ楽しくなってきた」といえる。

ただFIAの代表がポルシェカレラ4に乗っている事にいささかの疑念を抱いた。