Rachelle@ゴールウェイ

昨日に引き続いて、彼らと過ごす時間は続きます。
ただ、Calumとは朝でお別れを済ませました。
彼はダブリン空港発の飛行機に乗るため、朝早くにゴールウェイを発たなければならなかった様です。
私は彼に「Have a nice trip. See you.」とだけしか言えませんでした。
それから残された私とRachelleは、まったりと2度寝をしていました。
しかし、そんな幸せな時間も長くは続きません。
Rachelleもまた今日がチェックアウト日であった為、ルームサービスが彼女を起こしに来ました。時刻は午前10時30分。
彼女は急がなきゃ!と慌てつつもシャワーに入り、化粧を始めます。私たちがホテルを出たのはちょうど正午。
女性が準備に時間がかかるのは世界共通の様です。
その後、私は彼女がゴールウェイを出る夕方まで一緒に過ごしました。
私は彼女に連れられるがまま、お昼を食べにプールバーへ向かいました。私はフレンチトーストを食べ、彼女はミルクのおかゆ?(詳しく説明してくれたのですが、よくわかりませんでした)を食べていました。ほんのすこしだけおかゆを味見させてもらいましたが、不思議な味でした。
彼女曰く「私のボーイフレンドが私の為に良く作ってくれたの、でも私は彼がおかゆを食べていたのを見た事がないの」
私には何となく彼女のボーイフレンドの気持ちがわかります。
昼食を食べ終わり、私たちは2階にあるテーブルサッカーを楽しみました。
結果は私のぼろ負けでしたが、そんな事は気にならない程に熱中しました。時間を忘れるとはこんな状態なのでしょう。彼女が気づいたときには、自分が乗る予定のバスの時間を過ぎてしまっていたのでした。
次のバスまでの待ち時間に、私たちはゴールウェイ大聖堂へ向かいました。場違いな程に厳かな大聖堂には、祈りを捧げる人、観光客などがちらほらと見られました。
美しいステンドグラスや石造りの建築様式にも心奪われましたが、なんといっても印象に残るのは「懺悔室」です。
私たちが向かったときは、懺悔を行う時間帯ではなかった様です。
部屋の扉にはプレートがかけられており、そこには神父の名前が記されていました。
重厚感溢れる木製の扉は人々の懺悔がしみ込んだ為か深く暗い色をしていました、私にはその様子が、優しさよりも強い権威の象徴のように見えました。
それから、バスの出発までRの発音の話に始まり、彼女が今スペインで教えている生徒の話をしてくれました。どうやらスペインの学校教育も日本と同様に、リーディング・ライティングに偏った授業が行われているそうです。そんな学校教育上の問題に頭を悩ませるのは日本だけではない様です。
そろそろバスが出発の時刻になる時間、私たちは体を寄せ、別れの言葉を口にしました。
そして、バスは私の前を過ぎ去り、排気ガスの煙たさが薄れるたびに、私のなかの寂しさは増して行きました。
私たちは、ほんのわずかな時間を共に過ごしただけです、でも寂しさだけは一丁前に心に響きます。
出会いがあれば、別れもあるのは仕方がありません。
彼女に貰ったメールアドレスを便りに、もう一度再開出来る日を待ちわびています。
良い出会いに感謝です。