うれしい出来事@ゴールウェイ

今日はキアランとの2回目のミーティングでした。
記念すべき2回目のミーティングは、キアランのオフィスを待ち合わせ場所としており、午前10時からのミーティングに合わせて、私は朝9時に家を出ました。到着したのは10時20分。実に1時間20分もの時間がかかりました。もちろん遅刻です。
オフィスまで相当な距離があるという事はなんとなく判っていましたが、歩いて行こうと考えた事が失敗の原因です。ここでアイルランド交通機関について簡単に説明します。アイルランドには電車、バス、タクシーなどの交通機関がありますが、最も利用されているのがバスです。ゴールウェイ以外の地域については良く分かりませんが、少なくともゴールウェイでは、どこに行くにもバスを利用するのが一般的です。
ここまで分かっていて、なぜバスを使わなかったのかを説明するまでもありません。
あらかじめ、キアランからは待ち合わせ場所を指定されていました。全く土地勘のない私がそこまでの道程を訪ねると「道行く人に聞くのが一番だよ」との返答が帰って来るばかりです。実際にはなんとなく目星はついていましたが、所詮はgoogleマップです。ご覧頂ければ分かるとは思いますが、日本のものに比べ、アイルランドのマップはかなり簡略化されています。この国には国土地理院のような組織はないのでしょうか?まあそれは別として、結局目星をつけた場所にはたどり着けず、道行く人に尋ねるしかない状況に陥りました。仕方なく、バス停にいた熟年のご夫妻に話しかけてみました。私はこの出会いを生涯忘れる事はないでしょう。彼らはヘタクソな英語で道を尋ねる不審者に、満面の笑みで答えてくれたのです。私はもっと冷たい反応が返ってくるとばかり思っていたので、正直意外でした。ただ残念な事にご夫婦は待ち合わせ場所をご存知無い様です。そこで交流が途切れるかと思いきや、彼らは近くに居た妙齢のご夫人に尋ねてくれているではありませんか!
まさか、ここまで親切だと思いませんでした。ご夫人はすぐそばまで来て、そっと私の腕に触れながら、目的地までの道程を丁寧に教えてくれました。私は彼らのお礼を言って、その場を離れました。私は今まで国内または海外を問わず、誰かに道を尋ねるという行為を極力避けてきました。あえてその理由を挙げるならば、やはり他人が怖かったのだと思います。海外ならば、さらに言葉が通じないという恐れも加わります。今回私は幸運に恵まれたのだと思います。次回はうまくいかないかもしれません。ですが、今回の出来事をきっかけに、コミュニケーションの壁は自らの内にあるという事を理解しました。
今回の出来事をうけて、これまでの意識がすぐに変わるとは思いません。しかしながら、ほんのすこしだけ、勇気をもらったのも事実です。
ほんとうにうれしい出来事でした。

おまけ
試しに動画をyoutubeにあげてみました。
テスト動画は、近所の様子をザクティで撮影したもの。
映像はステイ先から徒歩2分ほどでたどり着く湖の周辺で撮影しています。最初にゴミ収集中の作業員とその働きぶりカメラで追っています。そのままゆっくりと撮影者の周囲をぐるりと一周、目線の高さで撮影しました。撮影時、周囲には霧が立ちこめていたので、対岸の様子などはほぼ判りません。唯一見所があるとすれば、アイルランドのゴミ収集車の大きさ(日本の大型ダンプに近い)と、合理的なゴミ回収方法くらいのものです。